【完】先輩◆同級生《隣の席の不思議な王子》
「ギャー!マッキーが魔王弾くから本物が召喚されちゃったじゃんか!」



おいコラカゲ。それは私が魔王ってことか?ん?



キヨちゃんは弾いていた手を止め、首を傾げると私に近寄る。



「みー、まおう。かーわい。」



柔らかく微笑むや否や、キヨちゃんは何の前触れもなく、私のほっぺに『チュっ』とキスをした。



当然、ミーハー二人は黙っていない。



「ま、ままままマッキー!?流石に俺らの前で…ギャー!」



「マッキーご乱心!?ふっほー!美男子がすると様になるしっ!」



旭やカゲが騒ぐ中、私はわけが分からず目をしぱしぱさせる。



当の本人のキヨちゃんは、再びほわんと首を傾げた。
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