【完】先輩◆同級生《隣の席の不思議な王子》
「ほっぺにチュー、男女の友達、イギリスで、は、普通だよ。日本、違う?」



「は…?い、い、イギリス?」



私はキヨちゃんの言葉に問い返す。すると、キヨちゃんは頷いた。



「俺、15まで、ロンドンいた。日本、風習、謎。」



…な、成る程。これで色々な謎が解決する。



妙に言葉が片言だったり、ノート筆記体だったり、たまにえらい英語の発音良かったり。



「だからキヨちゃんは、日本語苦手なわけだ。」



私が解決したことを口にすると、キヨちゃんはこう返す。



「日本語は、向こうでも家で。だから、苦手、じゃない。」



…この片言はキヨちゃん独自のモノなのね。
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