【完】先輩◆同級生《隣の席の不思議な王子》
キヨちゃんのピアノ演奏に合わせて皆で歌う。
時折、キヨちゃんが各パートや全体に、短く注意する。
「全体的に、今の伸ばし、ちょっぴり、短く。」
その注意は的確で、オケ部の連中も、リーダーグループの女子達も、反論しない。
そんなキヨちゃんが、頼もしくて、皆がこの瞬間だけ認めてくれている気がして、私は嬉しい気持ちと、少しだけもやもやした気持ちが心の中に現れた。
なんでもやもやするんだろう?キヨちゃんが皆に認められるなんて、素敵なことじゃん。
と、自分に言い聞かせているのに、なんだか、キヨちゃんの良さに最初に気付いたのは私だもん…みたいな変な嫉妬心が沸き上がって止まらなかった。
時折、キヨちゃんが各パートや全体に、短く注意する。
「全体的に、今の伸ばし、ちょっぴり、短く。」
その注意は的確で、オケ部の連中も、リーダーグループの女子達も、反論しない。
そんなキヨちゃんが、頼もしくて、皆がこの瞬間だけ認めてくれている気がして、私は嬉しい気持ちと、少しだけもやもやした気持ちが心の中に現れた。
なんでもやもやするんだろう?キヨちゃんが皆に認められるなんて、素敵なことじゃん。
と、自分に言い聞かせているのに、なんだか、キヨちゃんの良さに最初に気付いたのは私だもん…みたいな変な嫉妬心が沸き上がって止まらなかった。