deepdeepdeep 夜の帝王との秘密な関係 ~わたしは生徒で、彼は先生で~
アフターという閉店後のお付き合い。
わたしは、出来る限り付き合った。
誰かと一緒にいたかったから。
少しでも暗闇でひとりになりたくなかったから。
数人のおねぇ様達に混ざって、豪華な食事をいただく。
この不景気にパーっとお金が宙を舞う。
「小遣いじゃ!! 拾え、拾え。」
そう言ってばらまかれるお札を必死で拾うおねぇ様達。
耳元で、
「瑠璃も拾わないと損よ。」
一番わたしを可愛がってくれているおねぇ様がわたしの手のひらに万札を握らせた。
床を這って拾う私たちを見て、ご機嫌にある限りのお金をばらまくこのおやじ。
こういうやつがいる一方で、働きたくても働けない人がいっぱいいるというのに。
わたしは、一瞬聖也に戻ってしまっていた。