deepdeepdeep 夜の帝王との秘密な関係 ~わたしは生徒で、彼は先生で~
「深海、ちょっと来てくれ。」
「はーい。」
部屋を片付けていると先生に呼ばれる。
「はいこれ。」
手渡された物を見て首をかしげる。
だって、意味わかんないんだもん。
「先生、これ・・・。」
「耳かき。 」
「それは、わかります。 」
「俺の身の回りの世話がメイドの仕事なんだろう。」
「はい。」
「もしかして、わたしが先生の耳掃除するんですか!?」
「苦手なんだよ。俺。 絶対何か残ってるような気になってイライラするんだ。
だから、よろしく。」
「はい。」
わたしは、ソファーに腰掛けると先生を膝の上に寝かせた。
ありえない場所で、ありえない人と、ありえないことをしてる自分が不思議で仕方ない。
わたしの膝に、先生が横になってる。
こんな事って誰が考えられる?
やさしく、やさしく、そーっとそーっと、耳の中を掃除していく。
最後にフぅ―って息を吹きかける。
「ぬぁ!!」
とんでもない声にこっちが焦る。
真っ赤になった耳を押さえながら先生がわたしを見上げる。
先生??
顔も真っ赤ですけど・・・。
「え――――――!! もしかして!!」
感じたとか・・・。
嘘でしょう??