deepdeepdeep 夜の帝王との秘密な関係 ~わたしは生徒で、彼は先生で~
 
 「先生? 大丈夫ですか? 」

無言のままくるりと向きを変える先生。

向こう向いていた先生の顔が、こっちを向く。
今までで一番間近に感じる先生の顔。
先生の髪を耳にかける。

耳かきを手にして、まじまじと先生の顔を見てしまう。
目を閉じて、わたしの膝の上で無防備の先生。

切れ長の目、サラサラの髪、鼻筋が通った鼻、上唇が薄く下唇が厚い薄ピンクの唇。
全てが映える透き通った肌。

なんで気付かなかったんだろう。
どんなにダサく装ってみても、素材は完璧。

文句のつけようがないイケメン!!





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