deepdeepdeep 夜の帝王との秘密な関係 ~わたしは生徒で、彼は先生で~
「息吹きかけるなよ。」
目を閉じたままの先生。
「はい。」
やっぱり苦手なんだ。
それなら、自分で耳かきしたらいいのに・・・。
それでも、心地よさそうにわたしの膝の上でリラックスしている先生がなんか可愛いって思えたからこれはこれでいいと思った。
「終わりましたよ。」
「あぁ。」
目を開けた先生と視線がぶつかる。
こんなに近くで、こんなにドキドキと心臓が高鳴っていたら先生に気付かれてしまう。
先生が、腕を伸ばす。
わたしは、その手を拒めない。
前かがみになると、先生に導かれるままくちびるを重ねる。
温かいぬくもりがくちびるから伝わってくる。
心まで温まっていく。
また、秘密が増えて行く。
先生? わたし・・・。
先生を好きでいてもいいですか?