deepdeepdeep 夜の帝王との秘密な関係 ~わたしは生徒で、彼は先生で~
「先生朝ですよ!! 起きてください。」
「まだ、寝かせろ。」
「ムリです。 ごはん出来てますよ。」
先生が朝が弱いのはなんとなくわかっていたがこれほどとは・・・。
だからいつもボサボサな髪に、ダサダサのスーツ。
先生が、朝より夜が強いのはわかってる。
夜は、クラブのオーナー。
まるで別人の先生。
ふとんを頭まですっぱりかぶると、ギュ―っとふとんを握りしめて離さない。
最後のあがき。
往生際が悪い。
「先生、いますぐ起きないとわたし先生とここで暮らしていることしゃべっちゃうかもよ~。 それに昨日の・・・。」
先生の部屋を後にしながら、捨て台詞を吐いてみる。
こんなことで、効果があるなんて思わない。
まぁ後15分くらいは寝かせてあげてもいいかなぁと思ったから・・・。
「 深海!!!!!!」
こんなに効果あるなんて・・・。
「キャ――――――――――っ 」
追い掛けてきた先生の姿に・・・
目のやり場がなくて・・・
両手で顔を隠す。
指のすき間からチラチラと見える先生は、上半身裸にシルクの黒生地に白い小さなドット柄のトランクス。
目の前にいる先生の体があまりに男で、その場から逃げる事も、動くこともできなかった。
「あっち向いてろ。///////。」
〝いつもの習慣で〟
そんな言葉が聞こえてきそうで、でも速足で遠ざかる先生の足跡しか聞こえなくて・・・。
先生との生活は前途多難な気配がするわけで。
昨日のkissはまるで幻だったかのように、朝から甘々のムードも何もなく
先生の説教口調が響き渡るリビング。
先生のお小言を右から左に流して、キッチンで食器の後片付け。
「絶対、秘密だからな!!!!!」
何度も聞いたセリフ。
「わかってますって。」
かるくかわして・・・。
「遅刻しますよ。」
止めのひと言。