deepdeepdeep 夜の帝王との秘密な関係 ~わたしは生徒で、彼は先生で~
「ク~ン ク~ン 」
耳元がくすぐったい。
リビングのソファーで先生を待ってるうちについウトウトしてしまったみたい。
「深海・・・ 風邪ひくぞ。」
先生の優しい声が聞こえる。
「ワンっ。 」
飛び起きたわたしの目の前に毛むくじゃらの物体が・・・。
わたしの鼻をひと舐めする。
「深海、可愛いだろう。 」
ご機嫌の先生の手の中に、小さい小さいマルチーズの赤ちゃん。
「うわ~。 先生どうしたの? 」
いっきにテンションが上がっていく。
「これからも、度々店に行かないといけないからな。 その度に深海に寂しい思いさせるのもな・・・。 」
「わたしのため? 」
「まぁな。 」
「先生!! 」
飛びついたわたしのせいで、先生がバランスを崩す。
先生の甘い香りに包まれる。
寝ころんだ床。
先生の頬をわたしの髪がくすぐる。
見つめあうだけで、爆発寸前の心臓。
綺麗すぎる先生の顔がすぐそばにあって。
目をそらす事も、動くこともできない。
吸い込まれてしまいそうな瞳。
導かれるようにくちびるを重ねる。
先生の体温がわたしに流れ込む。