deepdeepdeep 夜の帝王との秘密な関係 ~わたしは生徒で、彼は先生で~

 「何なんだ―――――――!! 」

膝を抑えながら立ちあがるお父さん。

鬼のような顔つきで、こっちを睨みつける。


その顔つきは、〝虐待〟という過去のトラウマを思いださせる。


先生にとびかかり、胸ぐらをきつく掴む。

敵うわけないのに。


先生が拳をきつく握る!!



 「やめて―――――――――!! お父さん!! 」




わたしの言葉に先生から、勢いが無くなる。


力が抜けたように立ちつくす先生の顔面にお父さんの拳が命中する。

わたしの目の前で先生がバランスを崩して倒れこむ。


 「先生―――――。」

先生に駆け寄ろうとするわたしを逆方向にと引っ張る力。

 「先生!! 」 「先生!! 」 「先生!! 」




少しずつ、小さくなっていく先生。


電信柱に寄りかかるように座り込む先生が目に焼き付いて離れない。









< 131 / 202 >

この作品をシェア

pagetop