deepdeepdeep 夜の帝王との秘密な関係 ~わたしは生徒で、彼は先生で~
何も告げず、静かに去る予定だった。
誠君の想いには答えられなくて。
だから居られなくて。
もし、先生が1日でも遅かったら、再会する事も出来なかったと思う。
それを話したら、
「やっぱり、あいつ。」
って機嫌が悪くなる。
「やきもち?? 」
なんて、言ってみる。
「バーカ!! 調子に乗るな。」
沈黙に包まれる。
そして・・・
ギュッと抱きしめられて、甘い先生の香りに包まれる。
「もしすれ違っていたとしたら、会えるまで探してた。」
強い先生の言葉に、安心していく。
やっと帰って来た、先生とわたしと瑠璃の家。
色んな事があって一度は諦めた幸せ。
窓から見える夜景がいつもより眩しくて。
涙で滲む。