deepdeepdeep 夜の帝王との秘密な関係 ~わたしは生徒で、彼は先生で~
席に着くとわたしの周りに集まってくるクラスメート。
手には参考書を抱えている。
高校3年の大切な時期。
進学組と就職組と教室の中も別れて行く。
そんなこの教室をまとめるのが学級委員のわたしの仕事。
好き好んで引き受けたわけではない。
面倒な事を押し付けられただけだろう。
「深海さんはいいわね。何も心配いらないし・・・。」
クラスメイトのさりげない一言に嫌気を覚えながらも、作り笑顔で答える。
「ここは、どうやって解くの?」
「深海さん、ここ教えて~!!」
「俺は、宿題写させてー。」
正直ウザくて仕方がない。
自分で自分のことぐらいなんとかしろよ。
少なくてもわたしはそうしてる。
ここにいるわたしは、本当のわたしではない。
この頃よく考える。