deepdeepdeep 夜の帝王との秘密な関係 ~わたしは生徒で、彼は先生で~
俺は、新人の腕を取った。
その子は意味が分からず慌てていた。
「失礼。わたくしこの店のオーナーをしています。この新人少しの間お借りいたします。」
俺は、その手を思いっきり引っ張ると事務所へと連れて行った。
「あのぉ・・・。」
恐る恐る君が口を開く。
「深海だよな。」
俺の言葉に君の表情が凍りついていく。
だからって君は不思議そうな顔で俺を見ている。
あぁそうだろう。
わからないんだよな。
俺が誰か。
「あなたは・・・。」
「白川高校3年C組担任工藤 幸。そういえばわかるだろう。」
「先生!?」
君の驚き方は半端なものではなかった。
でも、俺も驚いているよ。
まさか、こんなところで自分の生徒に会うなんて。