deepdeepdeep 夜の帝王との秘密な関係 ~わたしは生徒で、彼は先生で~

俺は、逃げてないかと思いつつ事務所に向かう。

でも、それは考え過ぎで。

彼女は、おとなしく待っていた。


 「逃げて帰ったかと思ったよ。」

 「逃げてもすぐ捕まるから。」

 「どういう意味だ。」

 「わたし、帰る所寮しかないから。」

 
俺は、昼間に聞いた話しを思いだした。

彼女がこの仕事をしてる理由。

それは、生きていくため。


自分の力で生きて行くため。





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