deepdeepdeep 夜の帝王との秘密な関係 ~わたしは生徒で、彼は先生で~

 「離してください。」

 「どこに行くと言うんだ。」

 「職探しです。」

 「仕方ないな。ここにいろ。しかし店には出るな。」

 「どう言う事ですか?」

 「開店前の店の掃除、事務所の掃除、それとお前なら経理も出来るだろう。」

 「それって。」

 「つまり、よく言えば事務員ってとこかな。」

 「先生!!」

パッと深海の顔が明るくなった。


幸いうちの高校は、校則が緩い。

バイトも許可されている。

しかし、いくらゆるいと言っても夜の蝶ってわけにはいかないだろう。


俺は、深海を俺の目の届く所に置いておきたかった。



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