deepdeepdeep 夜の帝王との秘密な関係 ~わたしは生徒で、彼は先生で~
店長がわたしを呼びに来る。
「瑠璃ちゃん、さきほどのお客様のご指名です。」
わたしは先生の顔を確認する。
先生は、無言で顔を左右に振る。
その厳しい視線はもう、わたしは瑠璃にはなれない事を意味している。
キラキラと輝くこの空間で舞う蝶には。
「さっき話して、わかってもらったんじゃなかったのか?」
先生が店長に詰め寄る。
「それが・・・。」
「彼女は、お相手できませんってお話ししたんですが、一度は納得されたんですが、お酒を召し上がってから、また指名を。」
「わかった。」