deepdeepdeep 夜の帝王との秘密な関係 ~わたしは生徒で、彼は先生で~

だから、わたしはギリギリにしか登校してこない。

まぁ少しでも寝ていたいという事もあるけど。


こんなウザい時間が終わる瞬間、わたしは時計を見る。

5.4.3.2.1

心でカウントダウンをする。


チャイムが鳴ると同時に助け舟が現れる。


〝ガラッ〟


と大きな音を立てて、教室の扉が開く。

ボーっとした感じの男が教室に入ってくる。

わたしを取り巻いてたクラスメイト達は、仕方なく散っていく。
わたしは、やっと解放される。


ウザい時間から。



わたしは、男に視線を送る。
ダサダサのスーツに、ダサダサのメガネ、通称ダサ男(お)君。
このクラスの担任工藤 幸。


わたしは、彼にわたしと同じ匂いを感じる。






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