deepdeepdeep 夜の帝王との秘密な関係 ~わたしは生徒で、彼は先生で~
先生は、ピンと背筋をはると、
「上手く説明してくるから。」
そう言って店内に消えて行く。
店内の賑やかさとはほど遠く、静まり返った事務所。
それでも、かすかに聞こえてくる賑やかな声と、先生の存在が今のわたしを支えている。
わたしは、夜が嫌い。
暗い夜が。
ひとりの空間が大っきらい。
だから、華やかな世界に憧れるの。
キラキラと輝く世界に。
もう二度と戻れないとしても。
心は満たされることはなかったけど、それでもいっぱいの愛を囁かれた。
いっぱいの想いに支えられた。