deepdeepdeep 夜の帝王との秘密な関係 ~わたしは生徒で、彼は先生で~
学校に戻る途中、校長にあのメモの存在を報告した。
「どうして、もっと早く報告しなかったんだ!!」
激しい罵倒が浴びせられる。
ただただ、無言のまま後悔という念に押しつぶされそうだった。
「工藤先生、その件は調査しましたね。」
「調査というか、学級委員の小峰にクラスの様子を見ていてほしいと頼みました。」
「けして、無視した訳ではありませんね。」
「それは、そうですが。」
「この件は、調査した結果何もなかった。いいですね。」
暗い車内、校長の口調は厳しく冷たい。
俺は、間を置くと
「はい。」
と答える事しかできなかった。