deepdeepdeep 夜の帝王との秘密な関係 ~わたしは生徒で、彼は先生で~

学校に戻る途中、校長にあのメモの存在を報告した。

 「どうして、もっと早く報告しなかったんだ!!」
激しい罵倒が浴びせられる。


ただただ、無言のまま後悔という念に押しつぶされそうだった。


 「工藤先生、その件は調査しましたね。」

 「調査というか、学級委員の小峰にクラスの様子を見ていてほしいと頼みました。」

 「けして、無視した訳ではありませんね。」

 「それは、そうですが。」

 「この件は、調査した結果何もなかった。いいですね。」

暗い車内、校長の口調は厳しく冷たい。




 

俺は、間を置くと

 「はい。」

と答える事しかできなかった。

< 47 / 202 >

この作品をシェア

pagetop