deepdeepdeep 夜の帝王との秘密な関係 ~わたしは生徒で、彼は先生で~
校長の言葉に耳を疑った。
「この件は、これで終了する。」
「ちょっちょっと待って下さい。」
俺は、言ってる意味がわからなかった。
「今、大藪さんの方から、転校の意思を告げられたよ。小峰のところからも苦情をいただいている。小峰の父親には我が校のPTAの会長を引き受けてもらっているんだぞ。」
「それはわかっています。しかし。」
「転校してしまえば、もう我が校とは関係がなくなるじゃないか。わかってくれるね。工藤先生。」
圧力をかけるように上から押さえつけられる。
俺は、間違っているとわかっていたんだ。
だけど、これ以上何をどうすべきかわからなくなっていったんだ。
そして、大藪、君は俺の目の前から去っていった。