deepdeepdeep 夜の帝王との秘密な関係 ~わたしは生徒で、彼は先生で~
最後に見た君の目は、俺を憎むというよりは、全てを諦めたような目をしていた。
暗く、寂しいその目からは、もう光は消えてしまっていた。
俺はその目を一生忘れはしないだろう。
そして、俺は教師の現実に打ちのめされていた。
理想なら、俺にもそれなりにあった。
でも、その理想は現実の前に砕け散った。
これから先、真剣に生徒たちと向き合う事ができるのだろうか?
その日から、俺は情熱を失った。
その日、その日をただただ何事もなく終える事だけを考えている。
生徒ともそれなりに距離を置き、付き合ってきた。
そして、そんな俺の目の前に深海、君が現れたんだ。
関わる事を最初は避けていた。
でも、君の目はあの時の事を思い出させるんだ。
もう後悔はしたくない。
生徒との関わりを極端に拒んできた俺が、何かに引き寄せられるように深海、君を放っておけないんだ。