deepdeepdeep 夜の帝王との秘密な関係 ~わたしは生徒で、彼は先生で~
先生は、おかわりのコーヒーを静かに注いでくれた。
そのまま、先生は黙りこくった。
何も聞くことなく、語ることなくふたりで、熱々のコーヒーを口に運ぶ。
先生?
何を考えていますか?
わたしが語りだすのをじっと待っていてくれているの?
わたしは、どこから話したらいいのか本当にわからなかった。
あまりに、波乱万丈な人生って思えるから。
まだ、20年も生きてないわたしがこんなこと言ったらきっと怒りだすかな。
でも少なくても、クラスで馬鹿してふざけあってるクラスメートよりは、それなりの人生送ってきてると思うんだ。
先生どこから話せばわかってくれる?
わたしというひとりの人間を。
聖也であって、瑠璃であるわたしを。