deepdeepdeep 夜の帝王との秘密な関係 ~わたしは生徒で、彼は先生で~
不安と緊張で押しつぶされそうな胸。
震える手。
書かれている電話番号。
携帯を持つ手も震えて。
声も震える。
電話口に優しそうな声。
担当してくれたのが店長で、わたしはその日に面接が決まった。
目の前の店に飛び込むと、一番大人っぽいバーゲン品の衣装を手に取る。
試着室の大きい鏡の前で袖を通す。
きつく編んだ三つ編みをほどく。
かるくウェーブのかかった髪が、なんとなく大人に感じて。
メガネを外すと目の前には、別人のわたしがいた。
「お似合いですわ。」
お決まりの言葉。
「これください。このまま着て行きます。」
わたしは、制服を袋に押し込むと駅に急いだ。
ロッカーに制服を預けると、駅の中のコンビニでグロスを試し塗りする。
白い肌は、赤いグロスによく映える。