deepdeepdeep 夜の帝王との秘密な関係 ~わたしは生徒で、彼は先生で~
向き合って飲むモーニングコーヒー。
男の人とこうしてモーニングコーヒーなんて初めてで・・・。
でもその相手は、好きな人でも彼氏でもなくて。
なんで先生と・・・・・。
なんて今さらおもってしまう。
わたしが飛び込んだ店が紫苑でなかったら。
先生がオーナーじゃなかったら、ありえなかったこと。
先生の顔をまじまじと見てしまう。
「俺の顔に何かついてるか?」
「いえ・・・。」
「深海、わかってると思うが俺が紫苑のオーナーと言う事は他言するなよ。」
「はい。秘密ですね。」
「あぁ。」
「見返りは?」
「そうだな。この部屋の合いかぎなんてどうだ。」
「えっ!!!!!!!」
「寂しい時はここにいろ。 何かあったらすぐに来い。俺がいなくても自由に使えばいい。」
「先生?」
「これで、お前にも秘密が出来るだろう。」
「秘密?」
「あぁ、学校一ダサイ ダサ男の家に出入りしてるなんて知られたくないだろう。」
「それは・・・・・。」
「教師的にもヤバいしな。」
「そうですね。 担任教師が生徒を連れ込む・・・みたいな。」
「連れ込んでるわけではないからな!!」
先生の慌てようがなんかおかしくて、笑いが止まらなかった。
「笑うなっ!!」って先生は怒るけどツボに入ったみたいでなかなか止まらなくて。
涙まで溢れてきて。
泣き笑い。
でも、久々だった。
こんなにバカ笑い出来たのは。