deepdeepdeep 夜の帝王との秘密な関係 ~わたしは生徒で、彼は先生で~

向き合って飲むモーニングコーヒー。

男の人とこうしてモーニングコーヒーなんて初めてで・・・。

でもその相手は、好きな人でも彼氏でもなくて。

なんで先生と・・・・・。

なんて今さらおもってしまう。


わたしが飛び込んだ店が紫苑でなかったら。

先生がオーナーじゃなかったら、ありえなかったこと。


先生の顔をまじまじと見てしまう。


 「俺の顔に何かついてるか?」

 「いえ・・・。」

 「深海、わかってると思うが俺が紫苑のオーナーと言う事は他言するなよ。」

 「はい。秘密ですね。」

 「あぁ。」

 「見返りは?」

 「そうだな。この部屋の合いかぎなんてどうだ。」

 「えっ!!!!!!!」

 「寂しい時はここにいろ。 何かあったらすぐに来い。俺がいなくても自由に使えばいい。」

 「先生?」

 「これで、お前にも秘密が出来るだろう。」

 「秘密?」

 「あぁ、学校一ダサイ ダサ男の家に出入りしてるなんて知られたくないだろう。」

 「それは・・・・・。」

 「教師的にもヤバいしな。」

 「そうですね。 担任教師が生徒を連れ込む・・・みたいな。」

 「連れ込んでるわけではないからな!!」

先生の慌てようがなんかおかしくて、笑いが止まらなかった。



「笑うなっ!!」って先生は怒るけどツボに入ったみたいでなかなか止まらなくて。

涙まで溢れてきて。

泣き笑い。


でも、久々だった。
こんなにバカ笑い出来たのは。


< 76 / 202 >

この作品をシェア

pagetop