deepdeepdeep 夜の帝王との秘密な関係 ~わたしは生徒で、彼は先生で~
いつもと変わらない朝。
いつもと同じ風景。
ザワザワと賑わう教室。
席に着くなり、
「深海さ~ん!!」
名前を呼ばれる。
質問攻めの朝も、机のまわりの賑やかさもいつもと変わらなくて。
変わったとしたらわたしの方かも。
昨日までのわたしは、この時間が本当に面倒で正直大嫌いだった。
学級委員の自分も。
窮屈すぎる毎日も。
大嫌いだった。
だけど、今日はちょっとちがう。
イライラもしない。
先生の秘密を握ったから、学校生活が楽しくなりそうなそんな予感がしたんだ。