deepdeepdeep 夜の帝王との秘密な関係 ~わたしは生徒で、彼は先生で~

事務所で待っていた先生と店を出るとわたしは先生の車に乗り込んだ。

 「どうだ。 裏方の仕事は? 」

 「うん。 表の仕事とちがって地味だけど、それでも楽しいよ。」

 「それならいいが。」

 「先生、お腹すいちゃった。」

 「そうだな。 なら食事でもしていこうか。」

 「ラッキー♪」

 「調子に乗るな。」


本当に不思議だよ。
だって先生の車に乗って、先生と食事して。

そんなこと、普通ならきっとありえない。

だけど、先生が先生だけど先生じゃなくて。

夜の顔だから、きっともっと一緒にいたいと思うんだ。

もし、先生が昼の先生ならどうなんだろう?


でも、どっちの先生も先生で。

先生にとって、教師の先生とオーナーの先生、どっちが本当の先生ですか?



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