Rejected love
……先輩は人気の少ない廊下を進む。
なぜに……

そッそれよりもイライラが最高潮!!
今すぐ殴りたい!!蹴りたい!!

「あの、何の用ですか(怒)!」

怒りを我慢して言ったつもりだけど語尾に……
まぁでもアイツが悪いんだ!!

「さぁ着いたよ♪入ろ★」

あたしたちが立つ目の前には物置の教室。
だーれもこない。

「は?なんでですか」

理由もないのにこんなトコ連れてこられてイライラしない人はいないはず!もう最高にイライラしている。
だけど自分勝手気ままな王子様は、

「……二人で……話したいんだ」

表情も自由に変えられて……
あのさみしげな声と共に。
やめてよ……怒れないじゃん。

「……ちょっとだけなら……」

こんなわがままな王子様に振り回されてドキドキしているあたしがおかしい。
先輩の手は震える。
やめて……おかしくなっちゃう……

けど予想通り。

「ホント!?うれしー!」

ハメられた。
あー……二回目。この野郎……

「はぁー」

ため息しか出なかった。

ルンルンな先輩とドヨドヨなあたしは物置の教室へ入っていった。

あたしって隙ありすぎ?

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