Rejected love
教室にスキップで戻ると、
「佐藤!」
「航樹ぃ~!季菜チャンはどうだった?」
「俺はNOに100円かけてやるよ」
俺のイツメン、圭太に亮に悠輔が俺に結果を求めてくる。
最後の奴はいらないけどね。
「ん~?なんかさぁ」
俺はドカッと席に座る。
廊下の先輩女子、後輩女子の視線がきた。
うぅ面倒くさい……
「航樹クン!」
「佐藤先輩!」
俺はチラッと彼女達を見るなり、一応微笑んでピースしといた。
「キャー」って言う女子達の変なおたけびを無視してさっきの話に戻る。
「一応付き合う的なことになってるけど、季菜チャンめっちゃ怒ってる(笑)」
笑いながら話すと悠輔が
「マジか!勝手に付き合うことにしただろ~?」
「ん?分かっちゃった??あとね、メアド渡しといた♪」
「やっぱ自分優先だな~」
圭太が呆れる。まぁ別に気にしないけど★
「だって好きなんだも……」
そう言いかけたとき、携帯の着信がなった。
送り先……携帯を開く、と。
「非通知?」
非通知メールだった。
内容を見てみる。
“あの、季菜ですけど。
あたしのどこがいいんですかね?
冷かしはお断りなんで”
……。
………!!!
「きたぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
叫ぶ俺に驚くクラス全員。
一気に俺に視線がくる。
「スンマセ~ン」
小声で謝ると、圭太に悠輔に亮が来て、
「季菜チャン?」
「うん★」
超HIGHテンションで返事を考える。
“メアド登録ヨロシクねン★
季菜チャンの全てが好きだよ♪♪”
とりあえず反応を調べるために送ってみた。