ラスト・ゲーム
青い空の下。
サワサワと、緩やかな風が前髪を扇ぐ。
続く一本道。
となりには麻子。
お互いを繋ぐ固い結び目のように…強く握りあった、右手と左手。
俺たちは、変わってく。
きっと、明日の俺は今日の俺とは違う。
明後日の俺は…また違う俺になっている。
─それでも…
俺は麻子の手を、もう一度強く…握り締めた。
それでも、
俺たちは一生懸命…生きていく。
明日も
明後日も
一年後も
十年後も…
この青い空の下で……
……ずっと。
《END》