月と太陽の事件簿15/人形はなぜ捨てられる
2枚の写真
目がチカチカしていたが、警察手帳は何とか取り出せた。
「え!そうだったの!?」
男の声は明らかに狼狽していた。
「いやーすみません!」
ようやく視界が戻った。
あたしの目の前で申し訳なさそうにしていたのは、デカいストロボがついたカメラを持った1人の男性だった。
年の頃は50ぐらい。背は低い。絶対に160は無いだろう。
そして上下ともにピンクのジャージ姿。
ただのピンクではない。
とても濃い、どピンクである。
一体どこのメーカーだろうと邪推したくなるほどキツイ色。
まさか鳥海夫妻の店で買ったんだろうか。
しかし何よりも目をひいたのはその髪型だった。
白髪まじりのそれは、尋常じゃないぐらいモジャモジャで、あと一歩踏み込めば天然アフロに突入といった感じ。
おまけに鼻の下にチョビ髭をたくわえ、目はショボショボと小さい。
一度みたら忘れない、良く言えば個性的・悪く言えば…な容貌の持ち主であった。
「え!そうだったの!?」
男の声は明らかに狼狽していた。
「いやーすみません!」
ようやく視界が戻った。
あたしの目の前で申し訳なさそうにしていたのは、デカいストロボがついたカメラを持った1人の男性だった。
年の頃は50ぐらい。背は低い。絶対に160は無いだろう。
そして上下ともにピンクのジャージ姿。
ただのピンクではない。
とても濃い、どピンクである。
一体どこのメーカーだろうと邪推したくなるほどキツイ色。
まさか鳥海夫妻の店で買ったんだろうか。
しかし何よりも目をひいたのはその髪型だった。
白髪まじりのそれは、尋常じゃないぐらいモジャモジャで、あと一歩踏み込めば天然アフロに突入といった感じ。
おまけに鼻の下にチョビ髭をたくわえ、目はショボショボと小さい。
一度みたら忘れない、良く言えば個性的・悪く言えば…な容貌の持ち主であった。