月と太陽の事件簿15/人形はなぜ捨てられる
写真を見つめるその瞳から、いつも浮かんでいる憂いの光が消えたのである。
あたしはあわてて自動販売機を探した。
缶コーヒーを買うためだった。
しかし、あたりに自動販売機はなかった。
それでも必死に辺りを見回すと、50mほど先にパン屋の看板が見えた。
あたしは車から降りるとパン屋へ走った。
パン屋は都会にあるベーカリーのような洒落たものではなく、田舎の食料品店といった趣だった。
店内を見回すと、レジ横に缶コーヒーが積んであった。
あたしはその中から1本つかみとると、レジにいたお婆さんにお金を押し付けるようにして、店を出た。
そしてさらに50mダッシュして車に戻った。
しかし達郎はあたしの差し出した缶コーヒーをポカンとした表情で見つめた。
「いや、まだだ」
「えーッ!?」
フェイントかよ!
推理モードに入ってないなら先にそう言えっての!
「汗かいちゃったわよ、もう!」
あたしはあわてて自動販売機を探した。
缶コーヒーを買うためだった。
しかし、あたりに自動販売機はなかった。
それでも必死に辺りを見回すと、50mほど先にパン屋の看板が見えた。
あたしは車から降りるとパン屋へ走った。
パン屋は都会にあるベーカリーのような洒落たものではなく、田舎の食料品店といった趣だった。
店内を見回すと、レジ横に缶コーヒーが積んであった。
あたしはその中から1本つかみとると、レジにいたお婆さんにお金を押し付けるようにして、店を出た。
そしてさらに50mダッシュして車に戻った。
しかし達郎はあたしの差し出した缶コーヒーをポカンとした表情で見つめた。
「いや、まだだ」
「えーッ!?」
フェイントかよ!
推理モードに入ってないなら先にそう言えっての!
「汗かいちゃったわよ、もう!」