月と太陽の事件簿15/人形はなぜ捨てられる
あたしはぶつくさ言いながら、カバンの中に缶コーヒーをしまった。
しかし達郎はそんなあたしの抗議を無視し、
「やはりここだ」
と言って写真を指で弾いた。
指で弾いたのは、広義の部屋の、和箪笥だった。
タンスが何だというのだろうか。
非常に気になったあたしだが、推理の組み立てが終わってない達郎に何を訊いても無駄だろう。
だったら今は先に進むしかない。
「写真館に行くわよ」
あたしは車のエンジンをかけた。
しかし達郎はそんなあたしの抗議を無視し、
「やはりここだ」
と言って写真を指で弾いた。
指で弾いたのは、広義の部屋の、和箪笥だった。
タンスが何だというのだろうか。
非常に気になったあたしだが、推理の組み立てが終わってない達郎に何を訊いても無駄だろう。
だったら今は先に進むしかない。
「写真館に行くわよ」
あたしは車のエンジンをかけた。