月と太陽の事件簿15/人形はなぜ捨てられる
「あった、あったよ」
奥から林が戻ってきた。
手には1冊のアルバム。
「こっからこのページまでが、店頭に飾った写真だよ」
実際は引き伸ばしたものを飾っておいたのだという。
達郎はアルバムを受け取り、1枚1枚じっくり眺めた。
あたしも横からのぞき込む。
写真の種類は多岐に渡り、風景写真や町内会の旅行の写真に加え、結婚式や七五三など、町の写真館にはお馴染みの写真もあった。
何枚かの写真を眺める内、達郎の視線がある1枚の写真にとまった。
「レミ、これを見ろ」
達郎はその写真をアルバムから抜き取ると、あたしに手渡した。
その写真に写っていたのは、鳥海夫妻の衣料品店だった。
「ショーウインドウを見てみろ」
そう言われて、目を凝らす。
そこには「3体」のマネキン人形があった。
先ほど夫妻の店で見たマネキンの数は「2体」。
…1体足りない!?
奥から林が戻ってきた。
手には1冊のアルバム。
「こっからこのページまでが、店頭に飾った写真だよ」
実際は引き伸ばしたものを飾っておいたのだという。
達郎はアルバムを受け取り、1枚1枚じっくり眺めた。
あたしも横からのぞき込む。
写真の種類は多岐に渡り、風景写真や町内会の旅行の写真に加え、結婚式や七五三など、町の写真館にはお馴染みの写真もあった。
何枚かの写真を眺める内、達郎の視線がある1枚の写真にとまった。
「レミ、これを見ろ」
達郎はその写真をアルバムから抜き取ると、あたしに手渡した。
その写真に写っていたのは、鳥海夫妻の衣料品店だった。
「ショーウインドウを見てみろ」
そう言われて、目を凝らす。
そこには「3体」のマネキン人形があった。
先ほど夫妻の店で見たマネキンの数は「2体」。
…1体足りない!?