その瞳に映して。~先生に恋した私の恋愛日記~
国語の時間。
私はいつものように、10分休みになると、廊下に出た。
私が廊下に出れば皆が私の周りに集まってくる。
「ねぇねぇ繭!さっき直ぴーだったさ♪」
「へぇ~・・・」
「さっきね?直ぴーに足踏まれたの!本当にドSだよね!」
「へぇ~そなんだぁ・・・」
私・・・こんな受け答えしかできなかったっけ?
こんな素っ気無かったっけ?
自分でも今ビックリしてる。
てか、その前に何で私に会ったらまず【直ぴー】なわけ?正直言ってそういうのムカツクんだよね~・・・。
何それ?私の対しての嫌味?自慢?
もううんざりなんだよね。
毎日毎日、廊下出るたびに「直ぴーがね?」「直ぴーってさ」って・・・。
ほとんど全員がそうやって佐々木先生の話してくるよね。
でも・・・1人だけ佐々木先生以外の話してくれる人がいるんだ。
それはね?
私の心友の琴美。
琴美だけが、私の性格わかってくれてる、琴美だけが私の支え・・・ずっとそう思って、琴美と関わってきた。
でも、この時まだまだ私達は幼稚で・・・これから先何が待ってるかなんて予想もしてなかったんだ。