その瞳に映して。~先生に恋した私の恋愛日記~
決断。
「決めた」
オレは心の中で必死に決めたことを口に出して言った。
そしてゆっくりあるところへ向かう。
それは・・・
「繭!」
繭のいる屋上。
どうしても繭に話しておきたいことがあった。
てか、話さなければいけないことがあった。
「なぁに?」
繭は嬉しそうな顔でこっちを見る。
そんな顔されたら言えなくなる・・・。
てか、ただたんにオレの思い込みかもしれないんだよな・・・。
言おうか言わないか迷ってるときに・・・繭が言うきっかけをくれたんだ。
「はぁぁ待ってるのに・・・来ないや」
・・・誰を?
まさか・・・直ぴー?
その思いと一致して屋上の重いドアが開いたんだ。
「ぉお!カップルでなぁ~にイチャついてるんだ?」
直ぴーは俺らに嫌味ったらしく言った。
その時ちらっと繭の方を見たんだ。
そしたらさ?
顔を真っ赤に染めて待ってた人がやっときたかのように、嬉しそうな反応を見せたんだ。
「・・・」
オレはこの反応で言うことを決心した。
「なぁ直ぴー?邪魔だから出てって?」
「ちょ・・・」
オレがそう言った途端、繭の表情が暗くなったのがわかった。
「おう!邪魔しちゃいけないからなぁ!じゃな!」
そして直ぴーは出てった。
「なんで?なんの話?」
明らかに繭は怒ってる。
それでも・・・イイ。
これを言ったらただの知人に戻るのだから。
「なぁ繭?・・・・オレ達さ・・・?」
「ん?なぁに?」