その瞳に映して。~先生に恋した私の恋愛日記~

会いたい。




「繭!起きれッ!!」


私は、その声にビックリして起き上がった。


「な、何泣いてるの?!私泣かせた?!」

「は?泣いてなんかないし」


そう言われ少し気になった私は自分の頬に触れてみた。

少し触れただけでもわかった。
頬が濡れていた。


翔と別れてから2ヶ月。

いくら忘れようと思っても忘れられない自分がいた。

翔がいなくなったらいなくなったで何にもできない自分が情けなく感じた。
翔がいないと何もできないなんて・・・。


翔が近くにいなくなった私は変わってしまった。

もう前に自分には戻れない。
いくら戻りたいって思っても二度と戻れないのだ。

同じような毎日に感じても、二度と同じ日は訪れない。
そんなのわかってる。

でも・・・どうしても前みたいにあのグループで笑っていたかった。


あの私にとって最高の日はもう訪れないのだ。



もう・・・私に幸せがくることはないのだ。

私は前が見えなくなっていた。

何をするにも目の前は真っ暗。光なんてこれっぽっちも見えない。ここは穴倉。もう一生抜け出せない穴倉なのだ。







でもそんな私を助けてくれる唯一の縄・・・・。






「繭?なしたぁ?次国語だぞーい」

「あぁ・・・先生か」



やっぱり・・・・今の私には佐々木直人しかいないようです。

どんなに翔が忘れられなくても・・・・。

どんなに翔が愛しくても・・・・。


やっぱり1番最初に会いたいって思うのは直ぴーだった。

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