その瞳に映して。~先生に恋した私の恋愛日記~
私だけの特等席。
「直ぴー・・・・わけわかんないんだけど・・・」
「直ぴーカッコイイ!!」
・・・中学に入学してから、私の周りでは直ぴー直ぴー。
あ、直ぴーって佐々木直人先生ね?
ほぉら・・・今日もまた・・・。
「直ぴー?今日何食べた?///」
「あぁ?ん~・・・食べてないっ!」
「ちゃんと食べなきゃだめだよぉ~・・・!今度うちが作ってあげよっか?」
「遠慮しときまーす・・・オマエ料理下手そー(笑)」
廊下に出ると直ぴー、直ぴー、直ぴー。
どんだけ、人気あるんだろ。
てか、なんでこんな人気あるのに、教師なの?アイドルでもやればイイじゃん。
私は、嫌味で先生に言う。
「あぁ~うるさい、うるさい!先生!そんなに人気なんだったらアイドルに転職して!うるさい!」
「・・・オレがいなくなったら困るくせに~」
「ウチ困る~・・・」
「直ぴーはあたしの彼氏だもんね?///」
はぁ・・・。
嫌味言っても、通用しなんだよな~・・・。その嫌味に女子入ってくるし。正直知ってるんだ。佐々木先生がそういうしつこい女嫌いなの。
私は、あえて佐々木先生の近くにいない。
だって、毎日一緒にいると、会えてる幸せ感が薄れちゃうでしょ?
だから・・・佐々木先生が隣のクラスの担任で良かったと思ってる。
「ほれ~教室入れー。」
私は入る気0。結構な悪っす。
「何?EXILEだって?」
「きょ・う・し・つ・は・い・れ」
「やなこったぁ~翔!逃げようか!」
「Ok!」
毎日、先生から翔と逃げるのが日課になっていた。学校中を走り回って・・・それが先生33歳のくせに走るの速いんだよ、これが・・・。
まぁ、逃げ足はウチラの方が速いけどね~♪
そして、最終的に翔と2人で先生に捕まっちゃうんだ。
でも、他の仲間が助けてくれたりする日も結構あって・・・。
本当に毎日が楽しくて仕方なかった。
小学校の時よりも・・・佐々木先生のいる、一緒につるむ仲間がいて・・・楽しい。私の居場所はこの学校しかないんだ。
でも、この時から何もかもが音もたてずに静かに変わってきていたんだよね。