その瞳に映して。~先生に恋した私の恋愛日記~

気付いた心。



「繭!今日デートしね?」


あっ・・・どーしよ。今すっごい嬉しくて返事返せない。

「繭?何か用事でもあんの?」

「・・・行く・・・翔?」

「ん?」

「・・・・・好きだょ?」

「ん・・・///」


短く返ってきた返事には・・・翔の気持ちがいっぱい混ざっていたね。

この時・・・私は、本当に翔に愛されてるなって感じたんだ。



「ねぇねぇ!琴美!今日ね?翔とデートするの!」

私は嬉しくて大好きな琴美に報告に行ったんだ。

そしたら、琴美は自分のことのように喜んで、「良かったね!」って飛び上がって喜んでくれたんだ。
こんな、琴美だから・・・私の心友は琴美なのかもしれない。

琴美に言った後、私はみんなにデートを自慢して歩いた。でも、みんなの反応は琴美とは全然違くて・・・改めて琴美が1番だって思ったんだ。


放課後。

いつもなら翔は野球があるから、一緒に帰れないのだが、今日は休みらしくて家まで送るって言って家まで送ってくれたんだ。
翔と私の家は微妙に近いから、結構通学の時会うんだ。

でも、お互い友達と登校してるから、一緒に行くことはないけど。

「携帯とか大事なもん持って来いよ~金はいらないから!」

「おわかり♪」


【金はいらないから】つまり、全てオレが払うから、そういう意味だ。私はこういう翔の優しいところに惚れたんだ。自分よりもまず人のことを考える翔に惚れた。


私は、荷物を持って翔のところに急いだ。

もちろん持ち物は携帯だけ。
私はいつも翔の言葉に甘えて財布は持って行かない。これも一応翔をかっこよく見せるための愛情なんだよ?


私の家から翔の家に行って、それからカラオケに向かった。

私達のデートはいつも決まってカラオケ。
それは、私がカラオケ大好きだから。

これも翔の優しさ。

翔にはいつもいつも感謝だなぁ。
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