歴史の星空に飛び込んで


「うまいな、ありがとう」

「ああーっ!ずるいですよ土方さん、菅野さん駄目じゃないですかー」

「え、え、ごめんなさいっ」



沖田さんは私からそのお団子を抜きとって、全部食べてしまった。


「なんだよ総司、そんなに食べさせてほしいなら言えよ?」

「土方さんの団子なんて絶対毒入りですから嫌ですよ」


この二人の睨みあいはどす黒過ぎると気付いた今日この頃。


斎藤さんはあいかわらず貰ったお茶を啜っていた。





***

「ふぅー幸せですー」


甘いは世界平和だな。うん

と、沖田さんに笑いかけると、沖田さんは悪戯っぽく笑って私の顔を指差した。



「ついてるよタレ」

「え!」


嘘、恥ずかしい!
ゴシゴシとてのこうで口元を拭うけど、何かついてる気はしない。




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