歴史の星空に飛び込んで


「お?」

なんだ今の腹黒い笑みは。
首を傾げると、ポンポンと土方さんと斎藤さんの手が肩に乗っかった。


「やっちまったな」

「…覚悟しておいたほうがいい。何かあったら俺に言え」



え?え?なんで?
疑問符ばかり浮かぶ中、やっぱり沖田さんは笑っていた。


***


帰り道、
四条大橋を渡りながら、流れる川に視線を向けた。

キラキラしてる。

風が靡いて気持ちよくて


「外って本当に気持ちいですよね」

「ああ、そうだな、お前はずっと屯所にいたんだった」


土方さんは腕組しながら考えるように言った。






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