歴史の星空に飛び込んで
なんで私がこんな目にあわないといけないの?
私が何をしたっていうの?
「もうやだっ……!」
ずっと町中の細い道を走って、もう、大丈夫か、と走るのをやめた。
それでも歩きながら、遠くへ、遠くへと歩いて行く。
「逃げれませんよ」
私からは、そう呟かれて目を見開くと、後ろからギュウッと抱きしめられた。
「お、沖田さんっ!」
な、ななな、捕まるのはやっ!私。
「は、離して下さい!私、もう未来から来たってばれちゃって、駄目なんです
もうどこか遠くに行かせて下さい!逃がして下さい!」
悲痛な叫びは沖田さんの腕の力を強くさせた。