歴史の星空に飛び込んで


「桂のとこに情報を提供されても困るからな」

「さしずめ池田屋にあなたがいたのも、わかっていたからでしょう」



局長の両隣で土方さんと山南さんが声を揃える。



「というわけで菅野桃君、君はここにいてもらう。」


局長近藤さんは沖田さんによく似た笑顔を浮かべた。



「よろしくなー嬢ちゃん」

「まさか屯所に女の子が来るなんてー」


原田さんは私のもとまで来てグリグリと頭を撫でてくれた。

藤堂さんは興味深そうに私をまじまじ見ていて



「佐之、また前みたく斎藤に怒られんぜ?」


永倉さんは呆れながら原田さんを引っ張り離してくれて、


「よろしくお願いします!」




私は皆に聞こえるように声を上げた。






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