歴史の星空に飛び込んで


***

女の子ということで部屋が与えられて、着物まで貸してくれて、私は居場所を見付けることが出来た。


部屋の前の縁側に座って、満天の夜空を見上げる。


昼よりも過ごしやすい気候に、ハァと肩の力を抜く。


爛々と沢山の星が空に散らばっていて、とっても綺麗。
少しだけ、ここにいてもいいかな、なんて思ってしまった。

だけど、

やっぱり、私は帰らないといけない。

居場所を見付けた今、すべきことは帰る方法を見付けること。


少し考えてみたんだけど、

私は本が降り懸かってきてそれからこの世界にやって来てしまったわけだから、


本が何かあるんじゃないかって思った。






< 114 / 565 >

この作品をシェア

pagetop