歴史の星空に飛び込んで


「見せてください」

「やーだー!」


沖田さんから逃れるように何度も顔を背け後ろにのけ反る。


「逃げないで」

「無理無理無理!」

「いいじゃないですか」

「沖田さんの意地悪!」

「私の言うことは何でも聞いてくれるんじゃなかったんですか?」

「期限切れですーっ」

「早いなぁ」


ぐいっと腕を引っ張られて、動きを封じられた。


「さ、笑って下さい」


わ、

「笑えるわけないですよ!」

こんなもうちょっとで鼻くっついちゃうって距離で!


「………クスッ」

沖田さんの吐息がほっぺに当たってくすぐったい、てか、

笑ったよこの人!!






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