歴史の星空に飛び込んで
沖田さんは至って普通にいつもの表情を浮かべ、私の後ろにいるであろう斎藤さんに手を振って私の隣に座りなおした。
なんとか助かったー。
と、クタリ隣の柱に身をもたれさす。
「…た、助かった……」
「斎藤さんも羨ましかったんでしょう」
「阿保か。」
斎藤さんは呆れたように声を漏らした。
私は、やっと落ちついて斎藤さんの方に向き直る。
あなたは救世主ですと言わんばかりの視線を向けて。
「……斎藤さん…!」
「…………………」
斎藤さん、困った果ては無視という虚構に落ちいった。
はっ、慣れたさふふふ。