歴史の星空に飛び込んで
笑顔の藤堂さんを見ながら私はうろたえる。
「平助でいいですよ」
「へ、平助……君。じゃあ、じゃあ私も桃で」
「え?いいの?じゃあお言葉にあ……」
言葉は続かずに平助君は笑顔のまま硬直した。どうしたんだろう?
気になって振り返る。
「変な馴れ合いは控えろ」
そこには、土方さんがいた。
いつの間に!?沖田さんは!?
え、とビックリするだけして、ゾワワッと鳥肌が立つ。
じゃあさっき平助君に叩かれて倒れかかってしまったのって、
「土方さん!?」
「なんだ?俺がいちゃあ悪いか?」
ブンブンと首を大きく振る私と平助君。