歴史の星空に飛び込んで
「あ!沖田さん!」
沖田さんは自分の御膳を持って入口の方に歩いていた。
「なんですか?」
「どこいっちゃうんですか!」
「ごちそうさまして巡察ですよ」
なら、と私は立ち上がる。
「ん?桃ちゃん飯食べねーの?貰うぜー?」
「どうぞどうぞ」
お箸を伸ばして来た原田さんに笑顔を振り撒いて、土方さんから逃げるように沖田さんを追いかけた。
触らぬ神に祟り無し。
土方さんなんか機嫌悪いしね。
苦手なんだもん。
「沖田さん!同行させて下さい!」
「ええ、歩きますからね。あと、危険もあります。私から離れないと約束して下さい」