歴史の星空に飛び込んで

「な、く、くそぉ！！」


お兄さんは舌打ちをして、沖田さんに斬りかかる。


「沖田さん！」

とっさに私は沖田さんの元に走り出していた。


「ぐはっ！！」


沖田さんの背中にしがみついた私に聞こえたのは、お兄さんの苦しむ声。


沖田さんを守るように組の方々が刀を抜いたようだった。


私は条件反射のようにお兄さんを見ようとして沖田さんに目を隠された。


「見てはいけません」

「はうっ！」


抱かれるように沖田さんの腕が私の目元を隠して、それから歩き出した。

「相田さん、私は菅野さん連れて少し離れます。
すいませんが後お願いします。」