歴史の星空に飛び込んで
「承知!」
隊員放棄ですか沖田さん!
何がなんだかもうわからない私は沖田さんについていくまま、
何も見えないんだから仕方ない。
大分歩いただろうというところで、やっと沖田さんの腕が離れた。
ドキドキしていたのは、バレてはないはず。
髪の毛を少し整えながら辺りを見渡す、
ここは、どこかで見たような、気がする。
「ここ、わかりますか?」
キョロキョロする私を見ながら優しく沖田さんは言った。
「はい。……幾松さんのいたところ……?」
京は京でもはんなりとした独特な雰囲気を醸し出す一本筋の石畳道