歴史の星空に飛び込んで


朝ということもあってか静か過ぎる気がした。


「そうです。菅野さんが来た時にいたところから調べてみようと思って」

「沖田さん」


沖田さんを見上げる。

そんなにも私のこと考えてくれていたのか、なんて勘違いしてしまいそうだった。


「ね、」

「はい!」


笑った沖田さんは少し先に進んで、一軒の風情ある長屋の扉を開けた。


「ごめんください!」


そういいながら新撰組の羽織りを脱ぐ沖田さん。

なんだか色っぽい、
って何考えてるんだ私。

自分で自分をツッコミながら私も沖田さんの後に続いた。


「ごめんくださーい」






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